10-12月期GDP2次速報では、設備投資が上方修正され、実質の前期比+1.3%となった。前期の横ばいの後であるにせよ、景気の好調さを示すものとなった。日本経済は、投資不足が言われて久しいが、今期の設備投資のGDP比率は18.2%になっていて、デフレ転落前の成…
国民会議に国民党が参加することになり、ようやく、社会保険料軽減への道が開かれた。しかし、国民党案は、ただの定額給付であり、「年収の壁」を撤去する型になっていない。ここが国民の過酷な痛みを除く「本丸」である。それなのに、国民党はおろか、勤労…
1月の労働力調査は、雇用者が前月比-11万人と大きめの減少だった。男性の-5万人はともかく、女性が12、1月の2か月で-17万人も減ったのは意外だった。1月の新規求人倍率も2.11倍で-0.03の低下である。卸・小売や飲食が良くないので、大雪や中国旅客減の影響か…
ドカ貧になるのが分かっていながら、対米開戦に踏み切ってしまったのは、ジリ貧からの脱出路を示せなかったからである。消費減税という愚行を避けるには、社会保険料還付方式の給付つき税額控除に乗り換えるしかない。土曜の日経社説は、まったく甘く、社会…
総選挙のために政府予算案の国会提出が遅れ、ようやく、年金特会の予算が明らかになった。注目は、2023、24年度と大きな不要を出した基礎年金勘定である。やはり、拠出金等収入に大きな変化はなく、年金特会での1.8兆円規模の不要は続くと予想される。一般の…
低所得者への重い社会保険料は、就労や結婚を抑圧する歪みを生んでいる。すなわち、給付つき税額控除によって軽減すれば、経済を成長させ、財政や社会保障を改善することにもなる。ここが他の負担軽減策とは決定的に異なる。まして、物価高、金利高、円安を…
12月の第3次産業活動指数は、前月比-0.4と2か月連続のマイナスとなったが、10-12月期の前期比は+0.4と、3期連続で+0.4となった。1年間の変化を見るために、前年同期と比べると+2.6となっており、実質GDPや鉱工業生産指数より高めだ。すなわち、輸出と製造業…
貧乏人から税を取り立てるのは禁忌である。生活権を侵害し、経済行動に歪みを生じさせるからだ。所得税が所得控除を設けて一定以下の所得には税を課さないようにしているのは、それを体現している。そして、この禁忌を犯しているのが、消費税と社会保険料で…
12月の毎月勤労統計では、現金給与総額が前月比+1.3と高い伸びで、10-12月期の前期比は+0.8となった。実質賃金も-0.1となって、物価高にほぼ追いついており、今後の物価の落ち着きから、プラス転換が予想されるところである。つまり、これから消費減税で生活…
12月の鉱工業生産は、前月比-0.1で、10-12月期は前期比+0.8と、まずまずの結果だった。ただし、一進一退の資本財によるもので、建設財や消費財は低調である。1月の予測は高いが、このまま順調に伸びていくかは、分からない。12月の労働力調査では、10-12月期…
12月の労働力調査は、雇用者が前月比-5万人で、2025年の平均は6,185万人となり、前年比+62万人だった。増加数は、前年より14万人多く、女性が49万人と8割を占める。他方、2025年の外国人労働者は、前年比+27万人の257万人で、医療福祉が26%増の15万人、建設…
積極財政派も、財政再建派も、とにかく、実態を見ずに印象だけで主張する。精神論ばかりで現実味に欠けるのが、この国の特徴だ。そもそも、合理性にかんがみれば、日本の財政の選択の余地は限られるので、実態を見ていたら、議論にもならない。経済は、政策…
12月の消費者物価は前月比-0.1だった。2025年は、冬場の上昇率の高まりから年の後半に落ち着いてきたという展開だった。特に、農畜産物の落ち着きぶりが目立つ。それなのに、これから、食料品の消費減税をやろうというのだから、ズレている。食料品は、価格…
減税ポピュリズムが猖獗を極め、つくづく、この国もダメになったと思う。けれども、国民がさもしくなったからではあるまい。家計GDPで分かるように、収入は増えても負担が重いという実感から来るものだろう。国民党の躍進は、消費減税より手取りを増やすだっ…
11月の第3次産業活動指数は、前月比-0.2だったが、10,11月平均の前期比は+0.7と順調である。金融保険業が大きく伸びており、ソフトウェア業も好調で、職業紹介業、建物管理業も順調だ。他方、11月の機械受注は、民需(除く船電)が前月比-11.0%で、前月の反動…
食品の消費減税をしたが、物価は下がらなかった。こうなるのは、インフレの下では、便乗値上げが起こるからだ。経済政策の怖さは、意図と異なる結果が現れることである。本当に低所得層を助けたいなら、まじめに給付つき税額控除に取り組み、社会保険料の軽…
12月の景気ウォッチャーは、ほぼ横ばいだった。秋までの回復も一服といったところか。コメントでは物価高が多く挙げられていたが、実態はエネルギーで出入りがあるくらいのものだ。ボーナス増や所得減税があったので、もう少し盛り上がっても良かったんだけ…
11月のCTIマクロは、名目が前月比+0.4と好調だった。7-9月期に大きく減速したものの、10-12月期は、そこから少し加速している。GDPに従って改定されたようで、7-9月期の停滞が緩和された形に変わった。現下の景気の焦点は、売上を失速させないことである。こ…
11月の税収は、前年同月比+9.4%と極めて好調だった。法人税は、大納付月で2025年度の税収の予測のカギになるが、+10.3%もあった。所得税が+13.4%、消費税も7.6%だった。政府の2025年度の税収の見込みは、前年度までとは違い、リーズナブルなものであったが、…
リフレで成長とか、財政出動で景気回復とかいうのは、体重を増やせば相撲に勝てるみたいなもので、方向は間違っていないが、粗すぎて、まともに役立たないどころか、膝腰を痛めるような弊害を起こしがちだ。しかも、これらの論者は、問題を指摘されると、根…
11月の商業動態・小売業は、前月比+0.7ではあるが、1-3月期の水準を超えていない。つまり、この1年、ぜんぜん伸びなかったということだ。他方、CPI財は、+2.3程なので、実質では減っている。第3次産業活動指数は順調だから、サービスが伸びてはいるが、売上…
「無責任な積極財政で金利が上昇」と散々に煽られてきたが、2026年度予算を開けてみれば、基礎的財政収支を2.1兆円も改善して、1.3兆円の黒字となり、めでたく財政再建に到達である。金利上昇と円安は、門間一夫さんが12/3のロイターに書いているとおり、財…
10月の人口動態速報では、出生が前年同月比-0.4%と、前月に続き、下げ止まり傾向が見られた。2025年の合計特殊出生率は1.13人くらいになるだろう。前年の1.15人からは-0.02差で、コロナ後の毎年-0.05も減るトレンドからようやく脱することになる。出生の先行…
7-9月期資金循環では、財政赤字を示す一般政府の資金過不足が、4四半期移動合計の名目GDP比で、-0.5%まで縮んだ。このトレンドだと、新年度には財政黒字に達することになる。すなわち、石破政権下で財政再建がほぼ完了し、高市政権の積極財政は、黒字を拡げ…
10月の第3次産業活動指数は、前月比+0.9と順調だった。特に、金融保険業の伸びが大きい。キャッシュレスが盛んになり、株価や金利も上がっているのだから、今を象徴している。ソフトウェア業の水準の高さも金融業に関わるところだろう。金融業や情報業で成長…
投資促進策は、「鰯の頭も信心から」でしかない。つまらないものでも、他に頼れるものがないから、しがみつくので、低金利、補助金、法人減税、どれも、ほとんど効き目がない。経済学の建前を鵜呑みにしていては、現実の経済を相手にするエコノミストは、と…
11月の景気ウォッチャーは現状判断が前月比-0.4だった。年明け以来の低下から回復してきて、元に戻ったあたりで頭打ちである。製造業は大きく下がり、非製造業は上がっているところもポイントだ。同日に公表されたGDP2次速報では、実質成長率が年率で前期比-…
10月のCTIマクロは、名目が前月比+0.3と7か月ぶりの高い伸びだった。4~9月に伸びが弱まっていたので、ここから戻せるのか、意外に重要な局面にある。実質が-0.3と、物価高の強い影響と併せて注目されるところだ。こういう状況を受けて、財政・金融政策はど…
7-9月期の法人企業統計は、売上高が前期比で2期連続でのマイナスだった。製造業は前期と同じ-0.5%の低下幅、非製造業は前期の-1.2%の後の0.0%だった。売上高人件費比率は、景気減速時に見られる上昇となった。賃上げは、売上増が前提だから、先行きが心配だ…
2025年度予算の補正が決まり、前年度の補正後と比較すると、基礎収支の赤字は4.1兆円の改善であった。すなわち、若干の緊縮財政が行われ、緩やかながら財政再建は進んでいるわけだ。どうして、これで財政破綻の危険だの、インフレの加速だのと叫ばれなければ…